うつ病の場合、自分で何とかするというよりは、病院に行って適切な治療を受ける事が重要になって来ます。その場合は勿論治療費が発生する事になりますが、基本的には健康保険に加入していれば保険が適用される為、個人の負担額は3割までで済みます。その為、1回の通院で診察と薬の処方が毎回行われるとしても、大体3000円から5000円程度となっています。2000円の幅が有るのは、ジェネリックの利用の有無や、その時の診察の内容によって診療報酬の点数が違ってくるからです。したがって、相場自体は大体1回あたり4000円という計算になり、症状や利用している薬によっても金額に差が出てきます。基本的に病院に行った場合、薬は長期間分出してもらうことが出来る訳ではなく、2週間分程度が処方される様になっています。つまり、1ヶ月に2回程病院に行く事になるため、1ヶ月辺りの医療費の相場は大体8000円程度となる計算です。さらに、実際にうつ病の治療をしていると仕事もままならない状態になってしまう為、人によっては自立支援医療の申請が認められることがあります。この申請が認められると、通常健康保険を利用した場合は3割の自己負担となりますが、1割負担で良いのでより治療費が安くなります。もし自立支援医療の申請が認められると、月々の治療費の相場は2500円から3000円程度となり、より経済的負担が軽減されます。ただ、自立支援医療の申請は個人で勝手に出せる訳ではなく、通っている精神科や心療内科の医師に書類を書いて貰う必要があります。うつ病の場合、大体治療を開始すると6週間から12週間程度で症状が良くなりますが、症状が良くなってからも3か月から半年程度は継続して病院に通うことになります。したがって、1ヶ月辺り大体8000円程度で治療ができますが、うつ病の治療に関係するトータルの治療費は3か月程度病院に通う場合は2万4000円、半年なら4万8000円程度が相場です。もちろん症状が良くならなければその後も通院する事になりますが、目安としては3か月から半年、治療費は3,4万円程度が相場となっています。
うつ病では、気分の落ち込みや気力の低下のような精神的症状と、体重の変化や頭痛のような身体的症状の2種類が症状として現れます。どちらも本人でさえうつ病によるものと気づきにくいため、治療には周囲の気づきとサポートが必要です。
うつ病には「大うつ性障害」と「双極性障害」の二つがあります。長く抑うつ状態が続く前者に対して、後者には躁状態が加わってうつと躁を繰り返します。症状を悪化させないためにも治療にはゆっくりと時間をかけることが重要です。
うつ病といっても、人によって症状は異なります。周囲に居る人たちは一つ一つ症状を把握して、上手に寄り添ってあげることが大切です。焦ることなく、治療に専念できるように配慮しましょう。また、あまり頑張れといった励ましはしないようにしましょう。